サラ金の延滞は将来ローンの審査に影響するのか検証

遅れ

「サラ金を利用していましたが延滞してしまいました。今後住宅ローンなどの審査を受ける際、影響しますか?」このような質問をいただきました。あなたも同じような悩みを抱えていませんか?住宅ローンやカーローン、教育ローンなど、目的のあるローンが組めなくなるのは緊急事態ですよね…。

今回は、一度サラ金を延滞すると、その後のローン審査にどのように影響するのかをご紹介します。


・サラ金を延滞すると次回のローン審査に影響する

先ほどの質問にお答えすると、「サラ金を延滞すると次回のローン審査に影響します」。これだけは断言させていただきます。そのため、延滞を自覚しているあなたはこれ以上ローンやクレジットの審査に申し込んでも無駄なのです。厳しいことをお伝えしますが、これが現実…ご理解ください。

しかし、「延滞しているかどうかわからない」「どれくらい延滞したらアウト?」など、いまだに頭にはてなマークがついている方も多いと思います。


・延滞として認識されるのは1~2か月以上

1か月

そうです。2~3日の延滞でしたら何も問題ありません。通常、支払い日に振込が確認されていなければ、翌日(休日の場合は翌週の月曜日)にサラ金業者から電話にて連絡がきます。連絡後、すぐに支払いを行えば問題ありません。
しかし、この電話を2週間、3週間、そして1か月と無視し続けると、電話だけでなく支払いについての書類も送られてきます。※記載されている内容については、脅かしではなく、シンプルな請求書であることが多いです。
ここまで支払いが滞ってしまえば、延滞記録として個人信用情報機関に登録されます。

住宅ローン審査への影響

ここでは多くの方が利用するであろう「住宅ローン」に置き換えて考えてみます。当然住宅ローンも延滞記録があれば審査に通ることはありません。住宅ローンは事前審査と本審査がありますが、本審査で延滞記録を確認されることになります。そのため、たとえ事前審査に通ったとしても本審査では必ずと言っていいほど落ちます。
一度期待させておいて後で落とす住宅ローン…現実は甘くありませんね。
(参考:『サラ金からの借り入れは住宅ローンの審査に影響する?』)


・信用情報に延滞情報が記録される期間

記録

信用情報に延滞情報が無限に記録されるわけではありません。延滞情報が記録されるのは5年間です。延滞情報が記録されれば各種ローンやクレジット契約を行うことができます。どうしても利用したいという方は登録期間が過ぎるのを待ちましょう。

住宅ローンをご検討されている方の中には、「登録期間が解消されるまで待てない」という方もいらっしゃると思います。そのような方はサラ金の延滞記録のない方を名義にしましょう。例えば共働きで働かれている場合、奥様に延滞情報がなければ住宅ローンの名義人になることが可能です。


・延滞情報を確認する方法

開示申請

「信用情報に延滞情報が登録されているか分からない」という方もいるかと思います。そのような方は信用情報機関に開示申請をしましょう。信用情報は開示申請をすれば確認することができます。
では、開示申請方法をご紹介します。

個人信用情報機関の開示方法

国内の個人信用情報機関は、JICC(株式会社日本信用情報機関)、CICJBA(一般社団法人全国銀行協会)の3種類あります。キャッシング業者によって3種類のうち、どの信用情報機関をしているのか異なります。事前に確認してみましょう。

信用情報機関 主な会員 延滞情報登録期間
JICC サラ金と信販会社 5年
CIC クレジットカード会社と信販会社 5年
JBA 銀行と銀行系カードローン会社 5年

サラ金を利用していた方なら信用情報機関がJICCという方が多いと思います。延滞情報の登録期間はどれも5年ですね。
続いては、各信用情報機関の開示方法についてご紹介します。

信用情報機関 開示申請方法 開示手数料
JICC 郵送/窓口 郵送/窓口…1000円
CIC 郵送/窓口/インターネット ・郵送/インターネット…1000円
・窓口…500円
JBA 郵送 1000円

それぞれ開示方法が異なります。CICが郵送、窓口、インターネット全ての開示方法に対応しているのに対して、JICCは郵送と窓口、JBAは郵送のみ対応しています。どの開示方法でも、開示手数料として500円~1000円かかります


・まとめ

サラ金の延滞経験がある場合、延滞情報として信用情報機関に登録されます。延滞情報が登録されている期間は住宅ローンやカーローン、教育ローンを含む全てのローンやクレジット契約を行うことができません。
ご自身の信用情報が把握できていない方は開示申請を行いましょう。延滞情報が登録されている方は、登録期間が過ぎるのを待つことをおすすめします。また、どうしても時間がない方は、奥様の名義で利用することもできます。その条件は奥様にも安定した収入があることです。

延滞しているかどうかが不安という方は、まずは開示申請から始めてみてはいかがでしょうか?