サラ金は担当者のノルマが優先なので審査が甘いというお話

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2010年6月に貸金業法が改正されたことをご存知でしょうか。

貸金業法改正に伴い、利用限度額が申し込み者の年収の3分の1以下に制限される「総量規制」が敷かれました。

そのため、2010年以降は審査に落ちる方も増え、サラ金業界全体として貸付額が激減し苦境にあえいでいるとのこと。

今回は、元サラ金担当者から聞いた審査の実情を暴露します。

銀行との関係が密接になり利用者が増えるサラ金

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サラ金は総量規制が制定されたことで業界全体が大きな痛手を被りました。

しかし、賃金業法改正から間もなく4年が経過した今、当時を振り返ってみると・・・消費者はサラ金を利用しやすくなったとも言われています。

これまでサラ金を利用するなんてこと、なかなか人には言えなかったですよね。利用者の中には家族にも内緒にしていた方がいるとか。

でも今ではどうでしょう。銀行カードローンの保証会社をサラ金が請け負うなど、銀行との関係が密接になり、利用者がサラ金に抱いていたマイナスイメージは薄らいできたとも言われています。

サラ金各社が銀行の傘下に入ったことでイメージが激変

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2006年頃、過払い金返還請求が急増したのを覚えているでしょうか?

過払い金返還請求に伴い、経営が破たんするサラ金が続出しました。

その後、生き残ったサラ金(現在の大手サラ金)などは銀行と合併し、「フリーローン」「カードローン」などの商品名で個人融資を行ってきました。

サラ金は銀行系カードローンとも言われていますが、サラ金が銀行の下請けしているような状態ですね。

審査申し込みの順番はサラ金 ⇒ 銀行カードローン

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ちなみに銀行カードローンは総量規制の対象外です。

そのため、サラ金の審査で総量規制が原因で審査に通過しなった方も銀行カードローンという補欠がいます。

つまり、総量規制の制定によりサラ金がだめだったら銀行カードローンの流れができたのです。

総量規制他はサラ金からしたら迷惑な制度では?と思われがちですが、実はそんなことはなかったのです。

サラ金で融資額一杯まで借り入れて、それを返済するために銀行カードローンを利用する流れができました。

サラ金と銀行カードローンの役割分担が上手くいくようになりましたね。

書類や申し込み内容が偽りであっても信用するしかない

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申し込みした方の嘘に気が付いても、審査に通過させ、融資を行うことがあったと元サラ金審査担当者は語ります。

サラ金は50万円以上、若しくは他社借り入れ含め総額100万円を超える場合収入証明書の提出が必要とされています。

この収入証明書が偽りだったとしても審査担当者は目を瞑るとか・・・

自営業などの収入証明書としては原則確定申告の写しを求めていますが、申し込み者が提出した書類を信用するしかありません。

例えば、自営業を称しているけれど「実際はフリーターなんだろうな・・・」と思うこともあるのだとか。

仮に確定申告書の写しが偽造であった場合、それが発覚した時には偽造した申し込み者の責任です。

「融資をしたサラ金担当者は詐欺被害者でしかない」と元審査担当者は語ります。

銀行カードローンよりもサラ金の方が敷居が高い?

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とあるフリーターの男性は、サラ金で限度額ぎりぎりまで借り入れ、更に銀行カードローンを利用していました。

しかし、収入は一向に増えず、サラ金と銀行への返済が難しくなりました。

そこで、確定申告書に記載する額を実際の年収額よりも水増しし、確定申告書を基にサラ金と銀行カードローンに融資の見直しを求めたところ利用限度額は大幅にアップしたのだとか。

利用者はまずサラ金で借り入れ、銀行カードローンを利用する方が多いです。そして、確定申告時に収入を実際の額より上乗せして申告します。

利用限度額は一時的には増加しますが、国民健康保険料や市民税が高くなるため、結局お金がかかったとの声もあります。

「サラ金で信用を積む」と考える人もいる

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貸金業法が改正されサラ金への規制が厳しくなった今、サラ金の方が銀行カードローンよりも敷居が高いと考える方が増えました。

利用者の中には、

「銀行よりもサラ金の方が提出する書類も多い。そのため申し込みから借り入れまでの敷居が高く感じる。」

「サラ金の方が利用限度額の制限が厳しく、審査のハードルが高いように思う。だからこそ、サラ金の審査に通過して毎月返済していれば信用が上がりやすくなる。

信用を積み上げておけば、低金利の他社カードローンに借り換えもできる。」

「サラ金は銀行の下請けで担当者にもノルマがあるから、できるだけ借りてほしいと思いっているはずだ。」

なるほど。サラ金は審査に通過するのが難しいからこそ、毎月返済し信用を積み上げておけば金利の低い他社カードローンに借り換えもできるのです。

サラ金を長期間利用しようとを考えている方にはおすすめの方法かもしれませんね。

まとめ

下請け

今は「サラ金が銀行の下請けとして機能している」状態です。

しかし、この状態がいつまで続くかなんてわかりません。

ITの発達により、スマホ一つで借り入れできるサービスが登場しています。

そして、個人融資を行う企業はサラ金だけに限りません。銀行やクレジットカード会社、最近では大手通信会社までも貸金業に進出しています。

敷居が高いと思われているサラ金も、大手銀行や大手企業が進出すればそちらの方が安心感もありますよね。

しかし、私たち消費者はサラ金が今後どう変わるかなんてわかりません。

今は、「サラ金の審査担当者に嘘をつかない」「働いている」の2点を満たしていれば審査にも通過するでしょう。

「敷居が高いから」と言って怯えすぎないこと、「審査が甘いかも」と言って嘘をつかないことが大切です。