サラ金の審査基準!審査項目や審査方法について

審査、基準
審査に落ちる方は、審査基準を把握していないという共通点があります。審査基準はサラ金から直接伝えられることはありませんが、どのサラ金も似たような審査基準で申し込み者の返済能力や信用度を判断しています。
サラ金の審査基準は複雑そうに見えますが、実はシンプルです。
サラ金の審査基準を把握して審査通過率をアップさせましょう。


・サラ金の審査基準「与信スコアリング」

サラ金の審査基準は「返済能力のある方かどうか」「お金を貸す信用に値する方かどうか」です。
その判断基準として、サラ金の審査は与信スコアリングという方法に基づいて行われています。

与信スコアリングで審査を行うメリット

与信スコアリングとは、申し込み者の信用度を数値化して評価を行う方法です。
サラ金によって与信スコアリングの点数の付け方は異なりますが、その業者でも総合点で審査の合否を判断しています。

例えば、申し込み者の総合点が基準以下ならば不合格、ギリギリ基準を超えているならば審査には通すが利用限度額を低く設定する、高得点ならば利用限度額を高めに設定する、という仕組みになっています。

与信スコアリングを行うことで審査時間を短縮することができて、偏りのない判断を行うことができます。

与信スコアリングには属性スコアリング信用情報スコアリングの2種類があります。2つの審査基準に関して次章で詳しくご紹介します。


・申込者の基本的な個人情報「属性スコアリング」

与信スコアリングの1つ目は属性スコアリングです。
属性スコアリングでは、申し込み者の個人情報に基づいて属性情報を点数化します。
別名、属性ポイント制とも言います。

年収

年収は低くなればなるほど、評価も低くなります。審査基準については下にご紹介する表をご参考ください。

年収 評価
400万円以上
200万円~400万円
200万円未満

職業・勤務先・雇用形態

勤務先の規模や職業によって点数が変わります。
職業で最も評価が高いのが公務員、続いて民間企業の大手、中小、続いて自営業、アルバイトの順に評価が低くなっています。⇒『無職でもサラ金の審査に通るの?

職業・勤務先・雇用形態 評価
公務員
大手企業
中小企業
自営業/フリーランス
アルバイト/パート
無職 ×

健康保険証の種別

健康保険の種類で勤務先が推測できること、会社の規模も把握できるため、加入している健康保険証はサラ金の審査では重要視されます。
職業・勤務先・雇用形態と同様、公務員の共済保険や大手企業の組合保険などが高評価に繋がり、反対に自営業やアルバイトなどの国民健康保険は評価が低くなります。

健康保険証の種別 評価
共済保険
組合保険
社会保険
国民健康保険

勤続年数

職に就いている方でも勤続年数が短ければ評価は低くなります。
勤続年数が半年以下の方は申し込んでも審査に通らない可能性が高いため、しばらくサラ金の利用は控えることをおすすめします。
半年以上が最低ラインですが、審査通過を目指すなら1年以上は勤続年数を積んでいるのが理想です。
勤続年数を1年~5年ほど積んでいれば審査に支障は出ません。5年~10年以上の場合、審査では高評価されます。
⇒『サラ金と勤続年数の関係!勤続年数が短いと審査には通らない?

勤続年数 評価
10年以上
5~10年以上
1~5年
半年~1年
半年未満 ×

住居形態

サラ金の審査は住居形態も重視されます。
自分名義の持ち家は経済的な面での評価はもちろん、夜逃げのリスクが低いという点で高評価です。
賃貸マンションや社宅でも収入面が安定していれば問題ありませんが、公営住宅は経済的な面でも返済能力が低いと見なされ、審査では低い評価になりかねません。

住居形態 評価
持ち家(自分名義)
持ち家(家族名義)
社宅
賃貸
公営住宅

居住年数

住居形態と同様、居住年数もサラ金の審査では重要になります。

居住年数 評価
10年以上
5~10年以上
3~5年
1年~3年
1年未満 ×

家族構成

家族構成は同居人がいた方が高く評価されます。一人暮らしよりも家庭がある方は、「秘密にしたい」「家族に迷惑をかけられない」という思いからきちんと返済する傾向があります
しかし、子供がいることは教育費の関係から返済財源が減るため、審査ではマイナス評価に繋がります。
独身で一人暮らしの方も審査では低評価になりますが、高収入を得ている方はマイナスにはなりません。

家族構成 評価
既婚(子供なし)
既婚(子供あり)
未婚

・申込者のお金に関する傾向が分かる「信用情報スコアリング」

信用情報スコアリングは本人のお金に関する傾向を表します。属性スコアリングが申し込み者の返済能力を確認する項目であるのに対して、信用情報スコアリングは申し込み者の信用度を確認する項目です。

取引期間

取引期間は過去に借り入れを行っている方のみに関係する項目で、他社を長期間借り入れていた方は有利になります。長期間、問題なく返済を行っている利用者は利息で安定した収入を得ることができるため、サラ金にとって優良顧客なのです。
取引期間が1年以上あればこの項目は問題ありません。

取引実績

取引実績とは、申し込み者が1つのサラ金を利用した回数です。
ここでは利用回数が多ければ多いほど、審査では有利になります。
何回も借りているということはそれだけ返済も行っているということなので、信用度も高くなるのです。

他社借り入れ金額

サラ金は総量規制の対象なので、利用限度額が他社借り入れ金額含め年収の3分の1以下に制限されます。
そのため、既に他社から年収の3分の1ギリギリの金額を借り入れている場合は、審査に通らない、あるいは通ったとしても利用限度額を低く設定されます。

他社借り入れ件数

他社借り入れ件数も審査では重要なポイントになります。
件数が多ければ多いほど、1社からの信用が薄い生活に困っている返済先が多いと見なされるため審査では低い評価になります。
そのため、他社から同じ金額を借り入れている方でも借り入れ件数が1件の方と5件の方では審査結果が全く異なります。
他社借り入れ件数は3件以下に抑えましょう。5件以上ある方は審査通過は難しいでしょう。


サラ金の審査基準を知れば対策ができる

サラ金の審査基準は与信スコアリングに基づいて行われています。
項目は大きく分けて2つです。申し込み者の返済の能力を確かめる属性スコアリング、信用度を確かめる信用情報スコアリングです。

与信スコアリング項目を知れば、これからあなたがどのような対策をとればいいかがわかると思います。
あなたは収入、勤務先、家族構成、住居年数のどの項目に不安がありましたか?それとも他社借り入れに問題がありましたか?
ただやみくもに申し込むのではなく、まずは「勤続年数を積んでから申し込むか」、「利用していないサラ金を解約してから申し込むか」など、今後の対策を決めて申し込みを行いましょう