サラ金とは?

サラ金、契約書、説明

サラ金」という言葉を耳にしたことがある方は多いと思います。サラ金とは「サラリーマン金融」の略で、昔は働く男性をメインにお金を貸していました。では今もサラ金はサラリーマン限定なのでしょうか?今回はサラ金についてご紹介します。


・サラ金とは?

サラ金とは「サラリーマン金融」の略で、個人に小口融資を行う賃金業者を指します。現在はサラリーマンに限定せず、働く女性や主婦、フリーターにもお金を貸しています。消費者金融との違いで悩む方もいますが、呼び方が異なるだけで同じ賃金業者です。女性も利用する方が多くなったことから、サラ金よりもソフトな呼び方の消費者金融に名称が変わったとされています。街金と呼ばれることもありますが、街金は小規模な賃金業者で、一部違法な営業をしている闇金融も含まれています。


・サラ金の特徴

サラ金の特徴は、審査・融資スピードが早いこと。銀行カードローンより審査に通りやすいことも特徴のひとつで、人気が高いです。他社から借り入れを行っていない状況で安定した収入があれば、年収の1割または50万円以下を借りることができます。しかし、メリットがればデメリットもあります。最大のデメリットは金利が高いことです。一昔前まではグレーゾーン金利というものがあり、サラ金は利息制限法を無視して金利を設定していました。

グレーゾーン金利とは?

グレーゾーン金利とは利息制限法と出資法で定められている上限金利の間の金利のことです。利息制限法では以下の金利が上限として定められていました。

  • 利息制限法
    借り入れ金額 上限金利
    10万円未満 20%
    10万円以上100万円未満 18%
    100万円以上 15%
  • 出資法…上限金利29.2%を超える金利でのキャッシングを禁止する法律。

しかし、2010年までは利息制限法を違反しても罰則はなかったため、利益を上げたいサラ金は利息制限法と出資法の間の金利で貸し付けを行っていました。2010年に行われた改正法施行法後は営業処分、5根に上の懲役、または1000万円以下の罰金で多くのサラ金が姿を消しました。また、グレーゾーン金利で借り入れを行っていて完済済みの方でも、過払い分は請求できます。これが今の過払い金請求に繋がります。一人でサラ金に請求を行うことは難しいため、弁護士や司法書士など専門家に相談することをおすすめします。


・サラ金を利用時の注意点

サラ金から借り入れを行う際は、事前に返済計画を立てることが大切です。ご自身がどれくらいの額を借りることができるのか、その額を借りると利息がどれくらいつくのか、どれくらいの期間で返済可能なのかについてしっかり考えましょう。

サラ金の利息を計算しよう

利息の計算と言われると難しいイメージを持つ方もいるかと思いますが、実はとてもシンプルなのです。

利息=利用残高×実質年率÷365×利用日数

上記の式にあてはめていくだけで簡単に利息が計算できるのです。例えば、実質年率18%のサラ金から1か月借り入れを行っていたとします。その場合、

「10万円×0.18÷365×30=1,578円」

と計算でき、元金と利息を合わせた10,1578円を1か月以内に返済すれば良いということが分かります。「1500円くらい…」と思う方もいるかもしれませんが、借り入れ金額と返済期間が増えれば増えるほど利息も増える仕組みになっているのです。10万円を1か月で借りる少額・短期間の利用であればサラ金の利息はあまり負担に感じませんが、100万円を1年間で借り入れる場合は利息だけで18万円以上に膨れ上がります。


・サラ金よりも悪質な「闇金」とは?

2010年以降、大手サラ金であれば法律で定められた金利を設定しているため、返済計画に沿って返済すれば「借金がなかなか減らない…」なんてことは起こりません。では、どうしてサラ金からお金を借りることに関して恐いイメージを抱いてしまうのでしょうか?それは、悪質な貸金業者「闇金」が潜んでいることが原因です。

なぜ闇金は存在するのか?

闇金は、通常のサラ金が行う金融庁への申請を行っていないため、違法であることがばれずに存在し続けられるのです。闇金は大手サラ金や銀行カードローンと比較して、審査が非常に甘く、多重債務者でも借り入れ可能なところが多いのが特徴です。その敷居の低さから手を出してしまう方が多く、最終的には人権侵害に及ぶひどい取り立てに遭います。

サラ金は慎重に選びましょう

どうしてもお金が必要になった場合、人は審査の甘いサラ金を探します。簡単に貸してはくれますが、そこで人生が何もかも変わってしまう方もいるのです。「1か月だけなら…」と考えている方も注意が必要です。悪質なところは10日で1割の利息を付けています。そのような場合、1か月でどれだけの利息を払わなければならないかわかりますよね?
「借りられるか」よりも「返せるか」を考えましょう。サラ金とは、上手に活用できれば心強い味方になります。